かれこれ3年くらい使用している、家庭用の温室があります。
ベランダに置くための単なるサボテン棚のつもりで購入したものですが、温室の入り口は冬場とじていました。ちゃんと寒さ対策としてどれくらい効果あるのか。
特に考えていませんでした。
なので、先日。温度計(100均で購入)を設置し、外の温度と湿度を比べてみましたので、その結果と気づいたことを記載したいと思います。
使用中の温室はこちら
結論として、「温室のほうが、安定して寒さ対策に有効」だと思います。
- 温度が1~2℃高く湿度も安定している
- コンクリートの冷気をうけにくい
- 風害の影響をうけにくい
私が育てている環境と併せて、理由を3つにまとめてみました。
温度が1~2℃高く湿度も安定している
「温室」と、うたっているので当たり前っちゃ当たり前なのですが…。
温度も湿度も、温室のほうが優秀でした。
とはいえ、「温室なんだからあったかいだろ」、という思い込みはいけませんでした。
最初、外と温室の温度を見て、温度だけだと外と大きな差はないな、と私は感じました。
ただ、これは温度だけの話。湿度は、おもしろい結果になりました。
1日2回、午前中と午後の同時間帯にはかった温度と湿度がこちらです。
※差は、「PM - AM」の数値です
私が温室にイメージしていたのが、「温室内は外より、めっちゃあったかい」でした。
5℃以上差があるのをイメージしていたため、温度計見比べてほとんど差がない状況を目の当たりにし、
「想像してたのと全然違う…!?」
となったのです。
とはいえ、ほとんどは温室のほうが温度は高いですね。
植物園のような、ああいう大きな温室に近い「あったかい」感じを想像していたので、変なギャップを感じたのでした…。
しかし、温度だけでなく湿度もはかっていたので、こちらにも目を向けてみます。
湿度は、温室のほうが圧倒的に安定していました。
湿度は外だと、午前と午後で大きく増減しているのに対し、温室は増減が少ない。
また、外だと午後に激減する湿度が、温室だとむしろ増えていることが多いという結果になりました。
おそらくですが、温室という密閉空間で水分蒸発が少なくすんでいる、土が湿度の調節も兼ねて湿度の増減が少ないのではと推測されます。
※温度が上がると空気中の水分保有量も増えるのですが、そのへんの関係に関しては以下のサイトをご参照ください。
コンクリートの冷気をうけにくい
温室に植物を入れておけば、直接コンクリートの冷気を受けなくてすみます。
私が植物育てている環境は、
- コンクリート鉄筋の集合住宅
- ベランダ
- 3階(地上から離れている)
ベランダも当然、コンクリートのわけですが、キンキンに冷えたコンクリートから放たれる冷気に風もふいているしで、冬は寒いんですよね…。
実際、温度は温室のほうが暖かいのは、前述の「温度が1~2℃高く湿度も安定している」で記載のとおりです。
これは、次の「風害の影響をうけにくい」にもつながります。
風害の影響をうけにくい
温室の中に植物を入れるのだから、風もあたらないので植物への直接的な風害はうけにくいですね。
ただ、温室が風にあおられて倒れる、ということは当然あるので、温室の高さと置き場所は考えたほうがいいと思います。
私が温室を置いている場所ですが、日陰になりやすい端のほうへ、二段の少し小さいものを置いてあります。ベランダは南向きなのに、もったいないなとは思っています…。
理由は、周囲の建物の影響もあって、普段から風が強いこと。温室が風にあおられやすいのです。
置く場所によっては温室ごと倒れて中の植物たちが大変なことに! …ということもありますので、置き場所も大事です。
なぜこんな繰り返して置き場を重視するよう言っているかというと、最初に私が温室を設置した時に、
数時間で、
強風にあおられ倒壊させた
ことがあるからです。サボテンのトゲまみれになった温室のビニール、粉々になった鉢植え、散らばった多肉たち…今思い出しても、悲しみしか出てきません…。
本当は三段の温室をつかいたいのですが、自分の育てている環境下では風の影響をうけやすく、すぐ倒れる可能性が高いこともあって、ずっと二段で育てています。
余談になりますが、空気の流れが少なく、地面に接している場所なら温室は霜除けにも有効かと考えられます。
ないよりは、あったほうがいい温室。
ガーデニングライフを快適にするためにも、自身の環境にあった温室を置いてみてはいかがでしょうか?
正直、環境さえ問題なければこの三段の温室を使いたい私。一番おすすめは、この三段ある方の温室です。
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